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痛風・高尿酸血症

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痛風・高尿酸
血症について

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血液中の尿酸値が7mg/dlを超えると、「高尿酸血症」と診断されます。高尿酸血症は、生活習慣病の1つとされ、食生活習慣やある種の体質・遺伝子によって、血液中の尿酸の値が上がることが原因です。

血液中の尿酸が高い状態が続くと、関節の中にその尿酸が沈着して、その沈着した結晶が関節中で炎症を起こします。そうすると、痛みが出てきます。この痛みが起きた状態を「痛風発作」と言います。特に、足の親指で発作が起こることが多く、痛くなると1〜2週間は歩行も難しくなるほどになることから、発作を起こさないよう、尿酸値を管理することが大事になります。

ただし、痛風発作を起こしたことがなく、尿酸値が高いほかには何らの生活習慣病・合併症のない方は、尿酸値を下げる治療の適応外になることもあります。そのため、自分が治療したほうが良いのか悩まれている方は、当院でよく相談してください。

1原因

尿酸値が高くなる原因は大きく分けて2つあります。1つは、尿酸のもとになる「プリン体」の摂取しすぎです。もう1つは、遺伝的な要因があって、生活習慣によらず尿酸が高くなってしまう方です。
ここでは、遺伝的な要因については触れず、食生活習慣についてまとめます。

プリン体を多く含む食べ物は、肉、魚などの動物蛋白が代表的です。特に、レバーなどの内臓系や脂身の少ない肉は、ダイエットのために多く摂取する人が多いですが、プリン体が多く含まれるため、注意が必要です。

また同様にプリン体を多く含むものとして、アルコールがあります。ビールは特にプリン体が多いと有名ですが、アルコールの利尿作用も相まって(血管の中が脱水気味になります)、さらに尿酸値を高くしてしまいます。また、ソフトドリンクに含まれる果糖は尿酸の排泄低下に関わるため、清涼飲料水の摂取にも注意が必要です。

2合併症・併存症

尿酸値が高いことで、腎臓へも影響(尿酸値が高いことで起こる腎障害「痛風腎」と呼びます)を及ぼします。痛風による腎障害は、痛風だけで発症するというよりも、高尿酸血症の患者さんが併発していることの多い高血圧症や糖尿病、高コレステロール血症などの併存症の影響も多く受けるため、尿酸値が高い患者さんは、それ以外の生活習慣病がないかどうかを調べて、もしそのほかの病気があれば、同様に治療をしていく必要があります。

3尿路結石症の原因にも

尿酸値が高い方は、尿酸を主成分とする石が尿の管に詰まってしまう、「尿路結石症」を起こすことももあります。男性に高頻度で見られ、特に夜中に激痛を起こすことが多いです。

尿路結石は、水分摂取不足と持続する酸性尿、尿中の尿酸排泄量の増加によって起こります。これにプリン体の過剰摂取が加わると、尿路結石の発症率がだいぶ上がってしまいます。

痛風の人が必ずしも尿路結石になる、というわけではないですが、痛風と診断された方は、尿路結石を発症しないために、水分不足に気を付け、特に夏場は一日2L程度を目安に水分を摂取するとよいでしょう。ただし、清涼飲料水やアルコールではなく、水分やお茶でとるようにしてください。

痛風・高尿酸
血症の診療

TREATMENT

1診断

尿酸値が高いだけで痛風発作を起こしていなければ、自覚する症状はほとんどなく、健康診断で偶然尿酸値が高いと指摘されることが多いです。
高尿酸血症は食生活などの生活習慣にも大きく影響され、尿路結石、高血圧、メタボリックシンドローム、糖尿病、腎障害、狭心症の合併も高頻度に見られます。

つまり高尿酸血症そのものを治療して尿酸値がおさまれば良いというわけではなく、背景にある合併症の治療も大切になってくるのです。
高尿酸血症で症状を自覚することがあるとすれば、「痛風発作」と言われる痛風関節炎による痛みの症状です。これは関節が腫れ上がり、見た目にも赤く、また歩けなくなるくらいの激痛をもたらします。

2治療

プリン体を含む食品やアルコールの摂取について改善を考えます。それでも高値の場合には、尿酸値を下げるお薬を使いながら、定期的な採血採尿で治療効果を見ていきます。

痛風発作を起こしている場合、すぐの尿酸値を下げるお薬は使わず、まずは痛みを緩和する治療を先行させることが多いです。痛みがおさまってから、尿酸値を下げる治療を行い、再度の痛風発作が起こらないように予防していきます。