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吐き気が続くけど吐かない原因は?病院は何科を受診すればいい?

2023年10月16日

「吐き気が続いてつらい」「吐き気がするけど吐かない状態が続いている」

こうした吐き気の原因は、ストレスから早急に病院へ行く必要がある病気まで多岐にわたります。そこで今回は、吐き気が続くときに考えられる原因や対処法、病院で何科を受診すればいいかなどについて解説します。

吐き気が続く主な原因


吐き気が続くときに考えられる主な原因を紹介します。吐き気にともなう症状もあわせてチェックしていきましょう。

ストレスによる自律神経の乱れ


ストレスが原因の吐き気は、自律神経の乱れによって起こることがあります。自律神経が乱れると、活動時に働く「交感神経」とリラックス時に働く「副交感神経」のバランスが崩れます。その結果、吐き気だけでなく胃痛や便秘、頭痛などのさまざまな症状があらわれます。

ストレスが原因の吐き気は、精神的な症状がみられるのも特徴です。次のような傾向がある場合は、ストレスが原因の吐き気の可能性があるでしょう。

・趣味や好きなことを楽しめない
・焦りやイライラ、不安を感じる
・集中力が低下している
・眠れない、あるいは寝すぎる
・食欲が低下する、あるいは食欲増加する

自律神経のバランスを改善するには、起床・就寝時間を一定にして生活リズムを整え、しっかりと休養をとることが有効とされています。

ゲップをともなう吐き気は逆流性食道炎の疑いあり

逆流性食道炎とは、胃の中で胃液と食べ物がと混ざり合った内容物が食道に上がってくる病気です。逆流性食道炎は、加齢によって胃の内容物の逆流を防ぐ下部食道括約筋の筋力が低下することで起こるとされています。また、若い人でも便秘や高脂肪の食生活が原因で逆流性食道炎になる場合もあるので注意が必要です。

逆流性食道炎による吐き気は、空腹時にもよおすものの、食事をしたら治まる場合があります。このほか、吐き気とあわせてゲップや食後の胸やけ、のどにすっぱいものがこみ上げるといった症状がみられることもあります。

【逆流性食道炎以外の消化器内科疾患が原因の場合】
吐き気に腹痛や胸やけをともなう場合は、急性胃炎や胃・十二指腸潰瘍の疑いがあります。また、吐き気だけでなく腹部の張りを感じる場合は、便秘や腸閉塞(イレウス)が原因の可能性があります。

頭痛をともなう吐き気は重い病気が原因の場合も

吐き気に頭痛をともなう場合は、原因のひとつとして片頭痛が挙げられます。片頭痛は主にこめかみあたりが痛むのが特徴です。片頭痛は片側に痛みがあらわれることが多いですが、両側にあらわれることもあります。日本では成人の約8.4%が片頭痛にかかっていると報告されており、吐き気だけでなく、嘔吐するケースもみられます。

吐き気に急激な頭痛をともなう場合は、脳卒中という重い病気が潜んでいるおそれがあります。吐き気に頭痛をともなう脳卒中には、次のようなものがあります。

・脳出血…加齢や高血圧などで脳血管が破れて出血する病気
・くも膜下出血…脳の表面で出血が起こる病気

吐き気にともない激しい頭痛があらわれた場合は、早急に医療機関を受診してください。

暑い時期の吐き気は熱中症に注意

大量に汗をかいて体内の水分や塩分が不足すると、熱中症にかかりやすくなります。熱中症の初期症状ではめまいや立ちくらみがみられますが、進行すると吐き気や頭痛、倦怠感をともなうことが多いです。

熱中症の疑いがある場合は、涼しい所で安静にし、保冷剤などで体を冷やしましょう。また、意識がもうろうとしている場合は迷わず医療機関を受診してください。

熱中症というと、真夏にかかりやすいという印象をもつ方がいらっしゃるかもしれません。しかし近年では、5月から熱中症が多く発生しており、環境庁の熱中症アラートは4月末から情報を提供しています。また、秋でも熱中症に注意が必要です。10月下旬まで熱中症アラートは情報を提供しているので、こまめにチェックをしましょう。

吐き気が続くときは病院の何科を受診すればいい?

吐き気が続くときは、症状は吐き気だけか、ほかにどんな症状があるかによって診療科を選んで病院を受診しましょう。

吐き気に胸焼け、腹痛、便通異常といった消化器症状がみられる場合は、消化器内科がある病院へ行くといいでしょう。吐き気だけが続いている場合も、消化器内科を受診していただいて問題ありません。

吐き気に頭痛をともなう場合は、脳神経外科や脳神経内科がある病院を受診しましょう。ストレスによる吐き気や自律神経の乱れに思い当たりがある場合は、心療内科を受診するといいでしょう。これらの診療科が近くにない場合は、内科(一般内科)がある病院へご相談ください。

吐き気で病院を受診した際は、問診で吐き気が起こる頻度やタイミングなどを確認するほか、必要に応じて血液検査や内視鏡検査、超音波検査などを実施します。そして、原因や症状別に適したお薬が処方されます。また、お薬による治療を進めながら生活指導を受けることがあります。

吐き気が続くときの予防・自分でできる対処法

口の中が乾燥していると、吐き気をもよおしたり、吐き気が強くなったりすることがあります。そのため、こまめな水分補給で予防を心がけましょう。水を飲むのがつらい場合は、口をゆすぐだけでも構いません。

また、吐き気が続いてつらいときは無理に食事を摂る必要はありません。食事を摂れそうなときは、食物繊維や脂肪が少ない食品から食べましょう。次のような食べ物がおすすめです。

・豆腐
・お粥、雑炊
・やわらかく炊いたうどん
・鶏ささみ
・白身魚
・大根、かぶ

これらの食事を数日続けて、吐き気が改善されたら徐々に通常の食事に戻しましょう。一方で、揚げ物や脂身の多い肉類といった脂っこい食品や柑橘類、コーヒー、炭酸飲料といった刺激の強いものは吐き気がおさまるまで控えるようにしましょう。

吐き気が続いてつらい方は当院にご相談ください

吐き気が続いてつらい方は、ぜひ、仁井田ゆいクリニックまでお越しください。当院では内科、消化器内科の診療を行っており、症状などをお伺いした上で必要な検査を実施することも可能です。

地域のかかりつけ医として、患者さんおひとりおひとりのお悩みやお困りの症状を伺い、幅広く対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。