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花粉症による喉の症状と発熱について。かゆみ・イガイガ・痛みの対処法は?

2024年3月18日

花粉症は、スギやブタクサ、ヒノキなどの花粉が原因となる季節性アレルギー性鼻炎です。
日本のスギ花粉症の患者数は、人口の約16%に上ると推定されています。

花粉症の症状として有名なのは、くしゃみ・水っぽい鼻みず・鼻づまりですが、このほかにも症状があるのをご存じでしょうか?「のどが痛い、イガイガする」「熱が出る」「下痢が出る」といった症状も花粉症が関係している場合があります。

今回は、花粉症のくしゃみ・鼻以外の症状や対処法について解説します。

かゆい・痛い・イガイガ…花粉症はのどに症状が出る?

のどのかゆみは、花粉症の症状のひとつです。のどの粘膜に花粉が付着することでアレルギー反応が起こり、かゆみが生じます。人によっては、のどがかゆいと感じるのではなく、のどがイガイガすると感じる場合もあります。

【対処法】
花粉症でのどがかゆい、イガイガするときは、こまめなうがいでのどに付着した花粉を洗い流しましょう。

鼻づまりによる口呼吸でのどが痛くなることも

花粉症シーズンに入ると、のどの痛みを感じる方もいらっしゃることでしょう。花粉症で鼻づまりが続くと、口で呼吸することが多くなり、その結果、のどが乾燥して痛みを感じる場合があります。

【対処法】
マスクの着用でのどの乾燥を防ぐと、のどの痛みが緩和される可能性があります。

【風邪でのどが痛くなっている場合も】
のどが痛くなる原因が、口呼吸によってウイルスや細菌が侵入して炎症を起こしている場合もあります。黄色くて粘りのある鼻水が出る、高熱が出る、悪寒を感じる、咳や痰が出るなどの全身症状があらわれた場合は、風邪の可能性も考えられるでしょう。

口の中が腫れる口腔アレルギー症候群にも注意

シラカンバやイネ科花粉症などの方が果物を食べると、口の中がかゆくなったり、はれたりすることがあります。口腔アレルギー症候群といい、リンゴやキウイ、オレンジなど身近な果物で症状があらわれる場合もあるので注意が必要です。花粉症の方で思い当たる症状がある場合は、医療機関で検査を受けましょう。

花粉症の症状に発熱・倦怠感(だるい)はある?

花粉症で熱っぽい症状が出ることはあるものの、発熱することはまれです。花粉症による発熱は、免疫の過剰反応や、鼻づまりによる脳の酸素不足が引き起こす自律神経の乱れなどが原因とされています。

また、発熱による倦怠感(だるい)や、自律神経の乱れによる頭痛をともなう場合もあります。

花粉症で38度の熱が出ることはある?

花粉症で熱が出ても、軽度(37度程度)の場合が多いです。38度以上の熱が出る場合は、風邪やインフルエンザなどほかに原因がある可能性があります。花粉症シーズンに熱がある場合は、先述にあるような全身の症状がみられないかご自身の体調をチェックしてみましょう。

花粉症はほかにどんな症状がある?

花粉症には、ほかにも眼の症状や皮膚のかゆみ、下痢といった症状があります。それぞれ詳しく解説します。

眼の症状(かゆみ、なみだ、充血など)

眼の粘膜に花粉が付着するとアレルギー性結膜炎が生じて、かゆみ・なみだ・充血といった眼の症状があらわれることがあります。めやにが出る、眼がゴロゴロとして異物感があるのも、花粉症による眼の症状のひとつです。

眼の症状の緩和には、外出時にメガネをかけて花粉をブロックするのが有効です。通常のメガネでも花粉をブロックできますが、花粉症専用メガネを装着するのが望ましいでしょう。

また、眼に入った花粉とレンズが擦れないよう、コンタクトレンズを使用している方は花粉症シーズンだけはメガネに替えるのがおすすめです。

皮膚のかゆみ・肌荒れ

皮膚のうるおいには、外部刺激から体を保護する役割があります。しかし、スギ花粉の飛散時期は皮膚が乾燥しやすいため、皮膚のバリア機能が低下するおそれがあります。その結果、花粉の刺激によって花粉皮膚炎が生じることがあります。女性の場合、化粧ノリが悪くなって悩むこともあるでしょう。

花粉症による皮膚の症状には、次のようなものがあります。

・かゆみ
・肌荒れ
・赤み
・ブツブツとした湿疹

花粉症による皮膚の症状を緩和するには保湿をして、できるだけバリア機能の保つように心がけましょう。また、マスクやメガネで花粉をブロックするのも有効です。

下痢

「花粉症で胃腸症状が出るの?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。しかし、下痢も花粉症の症状のひとつであり「アレルギー性鼻炎ガイド2021年版」にも記載されています。

花粉症で下痢になるのは、花粉が胃腸に入りアレルギー反応を起こすためと考えられています。また、もともと胃腸が弱い人の場合、花粉症によって状態が悪くなることもあります。

花粉症の治療とセルフケアについて

花粉症のさまざまな症状にお悩みの方が、今すぐ始められるセルフケアや医療機関での治療について解説します。

まずは医療機関を受診しましょう

「花粉症かもしれない」と思ったら、症状がアレルギーによるものか確かめるために、まずは医療機関を受診しましょう。医療機関では、問診や検査などを実施して花粉症かどうかの診断が行われます。

花粉症だと分かった場合は、症状の重さやライフスタイルなどに応じてさまざまな治療法から自分に合った治療が受けられます。

花粉に役立つセルフケアは?

花粉を回避するために、日常生活では次の4点を心がけましょう。

【1】花粉飛散の多い日は外出を控える。
晴れて気温が高い日や空気が乾燥して風が強い日、雨上がりの翌日は特に花粉が多くなるので不要な外出は避けましょう。また昼前後と日没後は花粉の飛散が多くなる傾向なので、やむを得ず外出する際はこうした時間帯を避けるのもひとつの手です。

【2】帰宅時に家に花粉を持ち込まない。
家に入る前には衣服や髪についた花粉をばらいましょう。また、手洗い、うがい、洗顔をして花粉を洗い流すのも有効です。

【3】表面がけばけばした服は避ける。
花粉が付着しやすい、表面がけばけばしたウールのような服は避けましょう。外出時にこうした衣服を着ることは、家に花粉を持ち込む原因にもなります。

【4】規則正しい生活を送る。
ストレスは、自律神経の乱れや免疫バランスを崩す原因になります。規則正しい生活を送り、ストレスをためないようにすることも大切です。また、粘膜を傷つけるタバコを控えることも花粉症のセルフケアにつながります。

花粉症にお悩みの方は当院へ

花粉症の約70%はスギ花粉症だといわれています。東北地方では例年3~5月にかけてスギ花粉が飛散するので、今後も飛散情報を確認するようにしましょう。

また最近は、通年性アレルギー性鼻炎と花粉症の両方を持つ方や、複数の花粉に反応する方もいらっしゃいます。花粉症の疑いがある場合は、早めに治療を始めるためにも医療機関へご相談ください。当院でも地域のかかりつけ医として、患者さんのお悩みやお困りの症状をお伺いいたします。