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大人になってから喘息に。成人ぜんそくの原因・症状・治療・診断基準を解説

2024年3月27日

「喘息は子どもがかかる病気」というイメージを持つ方がいらっしゃるかもしれません。しかし、大人になってから初めて喘息を発症するケースもあります。

大人になってから発症する喘息は「成人ぜんそく」といい、20~45歳の成人のうち約5~9%が該当するといわれています。咳や息苦しさなどの症状が続く場合は、成人ぜんそくを発症している疑いがあります。

そこで今回は、成人ぜんそくの原因、治療、診断基準について解説します。

そもそも喘息とは?メカニズムと主な症状について


喘息は、空気の通り道である気道(主に気管支)に炎症が起こって、さまざまな症状があらわれる病気です。

喘息患者の気道は症状が出ていないときも慢性的に炎症が起きており、少しの刺激であっても反応する敏感な状態にあります。そのため何らかの刺激によって炎症が悪化すると、気道を構成する粘膜がむくんだり、平滑筋が縮んだりして、空気が通りにくくなり症状があらわれます。

喘息の主な症状

喘息の主な症状は下記の通りです。症状は発作的に起こります。夜~早朝の時間帯や運動時、冷気や煙にあたったとき、季節の変わり目にあらわれやすいのも特徴です。

・咳や痰
・息苦しさ
・喘鳴(ぜんめい)※
・胸苦しさなど

※呼吸時にヒューヒュー、ゼーゼーなど音がすること。

大人になってから喘息になる原因は?


喘息には、アレルギーが関係している「アトピー型ぜんそく」と関係していない「非アトピー型ぜんそく」があります。

小児ぜんそくの90%以上はアトピー型喘息ですが、成人ぜんそくは非アトピー型喘息も比較的多い傾向です。成人ぜんそくにおけるアトピー型ぜんそくと非アトピー型ぜんそくの比率は、約7:3といわれています。

アトピー型ぜんそくと非アトピー型ぜんそく、それぞれの原因は次の通りです。非アトピー型ぜんそくの場合、ストレスが原因になっていることもあります。

【アトピー型ぜんそくの原因】
ペットの毛やフケ、カビ、ダニ、ハウスダスト、昆虫(蛾やゴキブリなど)、花粉など。

【非アトピー型ぜんそくの原因】
かぜやインフルエンザなどの感染症、たばこの煙、天候、激しい運動、ストレス、疲労の蓄積など。

大人になってから初めて喘息になる人は多い?

大人になってから喘息になるケースは、成人ぜんそく全体の70~80%を占めています。そのうち40~60代で発症した人は60%以上です。

成人ぜんそく患者の約30%は、小児ぜんそくからの移行です。小児ぜんそくの症状が消失していた場合でも、大人になってから再発することがあります。

性別でみると、小児ぜんそくは男児に多い傾向です。大人になってからの喘息は、女性の有病率が高いといわれています。

 

成人ぜんそくの診断基準と治療

成人ぜんそくかもしれないと思ったら、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。ここでは、成人ぜんそくの診断基準やどういった治療を行うかについて分かりやすく解説します。

成人ぜんそくの診断基準の目安

成人ぜんそくの診断基準には、6つの目安があります。問診で聞かれそうな内容は、事前にご自身で振り返っておくと良いでしょう。

【1】発作性の呼吸困難、喘鳴、咳の反復
これらの症状が夜間や早朝に出現しやすいか問診で確認するほか、聴診で喘鳴の有無を調べます。

【2】可逆性の気流制限
無症状の期間をはさんで発作を繰り返しているかどうかを問診で確認します。

【3】症状が他の心肺疾患によらないかどうか
胸部レントゲン撮影にて確認します。

【4】気道過敏性の亢進
運動、気道ウイルス感染、気象変化、精神的ストレスなどで症状が引き起こされていないか問診で確認します。

【5】アトピー素因
アレルギー検査(血清特異的IgE抗体検査)を実施します。

【6】気道炎症の存在
喀痰細胞診や末梢血白血球像における好酸球増多について確認します。

完治は難しい?成人ぜんそくの治療について

非アトピー型が多く、喘息が悪化する要因が小児より多いため、成人ぜんそくは治りにくい、あるいは完治が難しいとされています。成人ぜんそくの治療の目標は、可能な限り呼吸機能を正常化し、QOL(生活の質)を改善して、健康な方と変わらない日常生活を送ることです。

成人ぜんそくの薬物療法は、喘息症状などによって4つのステップに分かれています。いずれも炎症を抑えて発作を予防する吸入ステロイド薬や、気管支を広げるお薬などを用いるのが基本です。発作時には、吸入薬や飲み薬の発作治療薬(短時間作用性β2刺激薬など)で気管支を広げます。

喘息の症状が出ないように薬物療法と自己管理の継続でコントロールして、症状がまったく出ない状態になれば「コントロール良好」と評価されます。症状が出なくなった後も自己判断でお薬の使用などを中止せず、医師の指示通り治療を続けてコントロール良好な状態を維持することが大切です。

 

成人ぜんそくに思い当たりのある方は

子どものころ喘息ではなかった方が、大人になってから喘息を発症することがあります。下記のような症状が続いたり、繰り返したりしている場合は、一度医療機関を受診しましょう。

・風邪を引いたら咳がなかなか治まらない
・運動をすると息苦しくなる
・早朝や夜間に咳き込むことがある
・冷たい空気や煙にあたると咳き込んだり、息苦しくなったりする

仁井田ゆいクリニックは「仁井田のかかりつけ医」として、内科、消化器内科・循環器内科を中心に幅広い診療に対応いたします

 

※現在、近隣薬局に鎮咳薬(せき止め)の在庫がなく、新規の喘息患者様の対応が難しい状態です(他院ですでに喘息の診断を受けている方の引継ぎ処方等は可能です)

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